近江水力電気(彦根市)

湖東地域では、明治39年に彦根の浅見竹太郎らによる水力発電計画が持ち上がったが、実現には至らなかった。その後、明治42年10月に、吉田羊治郎、安居喜八、前川善平、福田俊、西川仁右衛門、的場順一郎ら、彦根・長浜・八日市の有力者が集まって、「近江水力電気」が資本金50万円で設立された。
最初の電源として明治44年3月、愛知川沿いにある神崎郡永源寺町萱尾地点に「萱尾発電所」(640kW)を建設し、明治44年3月に八日町、愛知、蒲生、坂田の各郡へ電力供給を開始した。
その後も電源の増強に努め、相谷発電所、黄和田発電所、政所発電所を建設し、大正7年には姉川発電所を完成させる。これによって、供給区域は滋賀県神崎郡、愛知郡、犬上郡、蒲生郡、甲賀郡、坂田郡、甲賀郡、東浅井郡、伊香郡、および岐阜県不破郡に及んだ。
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△絵葉書 「近江水力電気株式会社」(大正六年陸軍特別大演習記念)


第一次世界大戦が欧州を中心に繰り広げられていた大正6年11月、湖東平野で「陸軍特別大演習」が行われた。演習は、京都占領を目指して北国街道と中山道を前進する「北軍」を、和歌山付近を発した「南軍」が湖東付近で迎撃・阻止する想定で行われた。彦根中学校(現・彦根東高)に大本営が設営され、11月13日~18日の間、大正天皇が自ら統監のために彦根を訪れた。
上の絵葉書は、この大正天皇や陸軍関係者を迎えるために彦根駅前に設置された奉迎門の姿で、近江水力電気の手によって電飾された。










  

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